マスクと仮面

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴い、世界的にマスクが不足している。
欧米ではもともとマスクを付ける習慣がなかったとも報ぜられている。

マスク(mask)を英和辞書で引いてみると、仮面と訳されている。

マスクが外来語であることは言うまでもないが、日本語の「マスク」と「仮面」は違う。

「マスク」と言えば、口を中心に鼻から下を覆う物である。素材は、布、紙などで、以前はガーゼのような布が主だったが、今は使い捨ての紙が多い。ただし、品不足に伴い、近頃は布製も増えている。

「仮面」は、目を中心に覆う物である。大昔のテレビ番組のヒーロー「忍者赤影」が付けていたのが仮面であり、仮面の忍者と歌われていたはずだ。

ちなみに「覆面」は顔全体、もしくは頭部全体を覆うものであり、典型的なのはプロレスラーが使っているものだ。

「仮面舞踏会」を和英辞書で引くと、masked ballという訳が示される。実体験はないが、仮面舞踏会で身につけるのは、目を中心にして、メガネのように覆い隠すものだろう。英語では区別がないからといって「マスク」で参加すると斬新かもしれない。もっとも、この感染拡大時に舞踏会に参加するのはかなり度胸が必要だし、そもそも開催は自粛されていることだろう。なお、マスカレード(masquerade)もmaskと語源は共通するようだ。

マスクをしても、わりと個人認証は可能だ。めったに会わない人がマスク姿であっても、誰なのか認識するのは難しくない。むしろ、名前が出てこない方が悩ましいのは、年のせいだ。だから、自分を隠そうとしてマスクをしてもあまり効果は期待できない。

それに較べると、仮面は効果が高い。仮面舞踏会が仮面たるゆえんである。人の顔においては、目のあたりが、個々の標識として大きな役割を果たしているものと考えられる。

もっとも、人に知られたくないからといって、仮面で出歩くのはかえって怪しい。覆面はさらに怪しい。普通の神経ではコンビニに出入りなどできないだろう。

マスクも仮面もそれを目的語(補語)にする動詞は「つける(付ける)」だろうか。覆面は「かぶる(被る)」だろう。でも、もしかしたら、マスクを「かぶる」「きる(着る)」というのも使われているかもしれない。使用頻度が劇的に高まっているだろうから、調べてみるのも興味深そうだ。

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